シンセサイザーは、さまざまな音色を合成して演奏や作曲ができる電子楽器です。初心者から上級者まで、自分の目的や予算に合わせて選ぶことができます。
この記事では、シンセサイザーの選び方とおすすめの機種を紹介します。鍵盤数や音色の質、機能などを比較して、最適なシンセサイザーを見つけましょう。
シンセサイザーの選び方
シンセサイザーを選ぶときには、以下のポイントに注意しましょう。
鍵盤数
シンセサイザーの鍵盤数は、25から88までさまざまです。ピアノの鍵盤数は88なので、それ以下の場合は演奏できない曲があるかもしれません。しかし、鍵盤数が多いほどサイズや重さも増えるので、持ち運びや設置場所にも注意が必要です。
一般的には、61鍵盤がおすすめです。演奏しやすく、持ち運びもできるので、バンド活動やライブにも便利です。ロックやポップスなど、88鍵盤を必要としないジャンルにも対応できます。ピアノ曲を弾きたい場合は、88鍵盤のモデルを選びましょう。
音色の質や数
シンセサイザーは、音色を合成して出力する楽器なので、音色の質や数が重要です。音色の質は、メーカーや価格によって異なります。高価なモデルほど、よりリアルで豊かな音色を再現できます。音色の数は、モデルによって数百から数千まであります。
音色の数を決めるときには、自分がどんなジャンルや曲を演奏したいかを考えましょう。ピアノやオルガン、ギターなどの基本的な音色だけで満足できるなら、数百の音色で十分です。和楽器や民族楽器、環境音などの特殊な音色も使いたいなら、数千の音色があるモデルを選びましょう。
機能
シンセサイザーには、さまざまな機能が搭載されています。代表的なものには、以下のようなものがあります。
- スプリット機能:鍵盤を音色で分ける機能です。例えば、左手でベース、右手でピアノというように、一台で複数の楽器を演奏できます。
- レイヤー機能:複数の音色を重ねる機能です。例えば、ピアノとストリングスの音色を重ねて、豊かな響きを出せます。
- シーケンサー機能:演奏した音を録音や再生できる機能です。作曲や編曲に便利です。また、録音した音と同時に演奏できるので、バンドのような演奏もできます。
機能を選ぶときには、自分がどんな演奏をしたいかを考えましょう。シンプルに演奏するだけなら、基本的な機能で十分です。多彩な演奏や作曲をしたいなら、高機能なモデルを選びましょう。
シンセサイザーのおすすめ
ここからは、シンセサイザーのおすすめの機種を紹介します。初心者向けから上級者向けまで、さまざまなタイプのシンセサイザーをピックアップしました。自分の目的や予算に合わせて、最適なシンセサイザーを見つけましょう。
初心者向け:ローランド JUNO-DS61
ローランド JUNO-DS61は、初心者にもおすすめの61鍵盤のシンセサイザーです。重さは約5.3kgと軽量で、バンド活動やライブにも便利です。また、電池で駆動できるので、電源がない場所でも演奏できます。
操作も簡単で、サウンドはピアノやオルガン、シンセなど9つの楽器カテゴリーから選ぶだけです。初めてシンセサイザーを使う方にもおすすめのモデルです。
中級者向け:ヤマハ MODX6
ヤマハ MODX6は、中級者にもおすすめの61鍵盤のシンセサイザーです。重さは約6.6kgとやや重めですが、高性能なサウンドエンジンを搭載しています。音色は約2,000種類あり、さまざまなジャンルに対応できます。
機能も充実しており、スプリットやレイヤーはもちろん、シーケンサーやエフェクトなども使えます。作曲や編曲にも便利です。
上級者向け:ローランド FANTOM-8
ローランド FANTOM-8は、上級者にもおすすめの88鍵盤のシンセサイザーです。重さは約27.7kgとかなり重いですが、最高峰のサウンドエンジンとタッチスクリーンを搭載しています。音色は約3,500種類あり、リアルで豊かな音を出せます。
機能も最高レベルで、スプリットやレイヤーはもちろん、シーケンサーやエフェクトなども使えます。また、サンプラーやアナログシンセなどの外部機器とも連携できます。プロフェッショナルな演奏や作曲にも対応できるモデルです。