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ジョン・コルトレーンの名盤5選 | ジャズピアノのはじめかた

ジョン・コルトレーンの名盤5選

ジョン・コルトレーンは、ジャズ史上に燦然と輝くサックス奏者です。彼はマイルス・デイビスやセロニアス・モンクと共演し、ハード・バップやモード・ジャズの名作を生み出しました。彼はまた、フリー・ジャズやスピリチュアル・ジャズの先駆者として、音楽の可能性を拡張しました。彼は1967年に40歳で早逝しましたが、その短い生涯に200枚以上のアルバムを残しました。その中から、特に名盤として評価される5枚を紹介します。

A Love Supreme(至上の愛)

1964年に録音されたこのアルバムは、コルトレーンの代表作です。4部構成の組曲で、コルトレーンの神への信仰と感謝を表現した作品です。コルトレーンはテナー・サックスで熱く激しく吹き、時には歌ったり叫んだりします。彼のカルテットのメンバーであるマッコイ・タイナー(ピアノ)、ジミー・ギャリソン(ベース)、エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)も素晴らしい演奏を聴かせます。このアルバムは、ジャズのみならず、ロックやソウルなどの他のジャンルのミュージシャンにも影響を与えました。全ジャンルでは91位にランクインしています1。

A Love Supremeの演奏動画

Giant Steps(ジャイアント・ステップス)

1959年に録音されたこのアルバムは、コルトレーンの中期を代表する作品です。コルトレーンは、マイルス・デイビスのバンドを離れてから制作した最初のアルバムで、自らのオリジナル曲を全曲収録しました。コルトレーンは、複雑なコード進行や高速なテンポでテナー・サックスを吹き、驚異的なテクニックと創造力を発揮しました。このアルバムは、ジャズ理論の教科書としても有名で、後のジャズ・ミュージシャンに多大な影響を与えました。全ジャンルでは593位にランクインしています2。

Giant Stepsの演奏動画

My Favorite Things(マイ・フェイヴァリット・シングス)

1960年に録音されたこのアルバムは、コルトレーンのソプラノ・サックスを初めて世に知らしめたアルバムです。コルトレーンは、ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の曲として有名な「マイ・フェイヴァリット・シングス(私のお気に入り)」を始めとするポピュラーな曲を、モード・ジャズの手法でアレンジしました。コルトレーンは、ソプラノ・サックスで美しくも激しい即興を展開し、聴く者を魅了しました。このアルバムは、商業的にも成功し、ジャズ界のカップルとして有名になったノラ・ジョーンズの父であるリヴィ・シャンカールとの出会いのきっかけにもなりました。全ジャンルでは823位にランクインしています3。

My Favorite Thingsの演奏動画

Blue Train(ブルー・トレイン)

1957年に録音されたこのアルバムは、コルトレーンの初期を代表する名盤です。コルトレーンは、ブルーノート・レーベルで唯一制作したアルバムで、自らのオリジナル曲を5曲中4曲収録しました。コルトレーンは、テナー・サックスで力強くも繊細な演奏を聴かせ、ハード・バップの傑作を生み出しました。コルトレーンの他にも、リー・モーガン(トランペット)、カーティス・フラー(トロンボーン)、ケニー・ドリュー(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラムス)という豪華なメンバーが参加しています。全ジャンルでは433位にランクインしています4。

Blue Trainの演奏動画

Ascension(アセンション)

1966年に録音されたこのアルバムは、フリー・ジャズの名盤として有名です。コルトレーンは、11人のミュージシャンを集めて、40分に及ぶ大作を演奏しました。コルトレーンは、テナー・サックスで自由奔放に吹き、他のミュージシャンもそれに応えて熱狂的な演奏を繰り広げました。このアルバムは、コルトレーンの音楽の方向性を大きく変えた作品で、ジャズの伝統や規則にとらわれない音楽を目指したことを示しました。このアルバムは、ジャズ・ファンの間でも賛否両論を巻き起こしましたが、後のジャズやロックに多大な影響を与えました。全ジャンルでは928位にランクインしています5。

Ascensionの演奏動画

まとめ

ジョン・コルトレーンの名盤5選を紹介しました。コルトレーンは、ジャズの歴史において、最も進化し続けたミュージシャンの一人です。彼の音楽は、ジャズのみならず、他の音楽にも多くの影響を与えました。彼の音楽は、今もなお、新鮮さと深さを持って聴く者を魅了しています。