・ジャズピアノ練習法(ソロピアノ・アドリブ・コード編)
・ビバップ常套句1377

ジャズピアノレッスン

コールマン・ホーキンスの名盤5選 | ジャズピアノのはじめかた

ジャズの歴史において、テナー・サックスの第一人者として名高いコールマン・ホーキンスは、スウィングからビバップまで、様々なジャズのスタイルに挑戦し、数多くの名演を残しました。彼の豊かな音色と表現力は、今なお多くのファンやミュージシャンに影響を与えています。そんなコールマン・ホーキンスの膨大な作品の中から、代表的な名盤5枚を紹介します。

1. Body and Soul (1939)

コールマン・ホーキンスが最も有名な曲である「Body and Soul」を収録したアルバムです。この曲は、コールマン・ホーキンスが原曲のメロディをほとんど無視して、自由に即興演奏するという画期的な方法で録音されました。彼のソロは、ハーモニーの変化に応じて、様々な音階やフレーズを駆使して展開されます。この曲は、ジャズの歴史において、サックスの可能性を広げた傑作として評価されています。スウィング時代の名盤です。

2. The Hawk Flies High (1957)

コールマン・ホーキンスがビバップの若手と共演したアルバムです。コールマン・ホーキンスは、このアルバムでビバップのスタイルに挑戦し、自ら作曲した曲も演奏します。彼のソロは、高速で複雑なメロディやハーモニーにも対応できるように、テクニックや音色を磨き上げています。収録曲の中には、彼の代表曲である「The Hawk Flies High」や「Juicy Fruit」などもあります。ビバップ時代の名盤です。

3. Coleman Hawkins Encounters Ben Webster (1957)

コールマン・ホーキンスと、もう一人のテナー・サックスの巨匠であるベン・ウェブスターが共演したアルバムです。コールマン・ホーキンスとベン・ウェブスターは、互いに異なる音色とスタイルを持っていましたが、このアルバムで見事に調和し、美しいハーモニーを奏でます。彼らのソロは、バラードやブルースなどの曲において、感情豊かに歌うように表現されます。収録曲の中には、ジャズのスタンダードとなった「You’d Be So Nice to Come Home To」や「Shine On, Harvest Moon」などもあります。テナー・サックスの名盤です。

4. Duke Ellington Meets Coleman Hawkins (1962)

コールマン・ホーキンスがジャズの巨匠であるデューク・エリントンと共演したアルバムです。コールマン・ホーキンスは、このアルバムでデューク・エリントンのオーケストラに加わり、彼の作曲した曲を演奏します。彼のソロは、デューク・エリントンの独特なハーモニーに合わせて、華やかに飾られます。収録曲の中には、デューク・エリントンの代表曲である「Mood Indigo」や「Solitude」などもあります。ジャズの伝統と革新が融合した名盤です。

5. Coleman Hawkins and Confreres (1963)

コールマン・ホーキンスが自分の友人や同僚と共演したアルバムです。コールマン・ホーキンスは、このアルバムで様々なジャズのスタイルに挑戦し、自分の音楽的な幅を広げます。彼のソロは、スウィングからモダン・ジャズまで、どんな曲にも適応できるように、多彩に変化します。収録曲の中には、彼の友人であるロイ・エルドリッジやベニー・カーターと共演した「La Rosita」や「Cocktails for Two」などもあります。ジャズの多様性と普遍性が感じられる名盤です。