・ジャズピアノ練習法(ソロピアノ・アドリブ・コード編)
・ビバップ常套句1377

ジャズピアノレッスン

ウェイン・ショーターの名盤3選 | ジャズピアノのはじめかた

1. Speak No Evil (1966)

このアルバムは、ブルーノート・レーベルで録音されたウェイン・ショーターの代表作のひとつです。ウェイン・ショーターは、マイルス・デイヴィスのバンドのメンバーとして活躍しながら、自身のリーダー作でも独自の音楽世界を展開しました。このアルバムには、彼のオリジナル曲が6曲収録されており、それぞれがモード・ジャズの傑作として評価されています。特に、タイトル曲である「Speak No Evil」は、日本で言うところの「見ざる、言わざる、聞かざる」の「言わざる」をテーマにした、神秘的で美しいメロディが印象的な曲です。このアルバムには、ウェイン・ショーターのほかに、フレディ・ハバード(トランペット)、ハービー・ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)、エルヴィン・ジョーンズ(ドラムズ)という豪華なメンバーが参加しています。

2. Native Dancer (1975)

このアルバムは、ウェイン・ショーターがブラジルのシンガー・ソングライターであるミルトン・ナシメントとコラボレーションしたアルバムです。ウェイン・ショーターは、ウェザー・リポートというフュージョン・バンドのメンバーとしても活動しており、このアルバムでは、ジャズとブラジル音楽の融合を試みました。このアルバムには、ミルトン・ナシメントの曲が5曲、ウェイン・ショーターの曲が4曲収録されており、それぞれが異なる色彩や雰囲気を持っています。特に、ミルトン・ナシメントが作曲した「Ponta de Areia」は、彼のファルセット・ボーカルとウェイン・ショーターのソプラノ・サックスが絶妙に調和した、美しい曲です。このアルバムには、ウェイン・ショーターとミルトン・ナシメントのほかに、ハービー・ハンコック(キーボード)、ウェイナー・ティーレイ(ベース)、ロバート・トーマス・ジュニア(パーカッション)などが参加しています。

3. Atlantis (1985)

このアルバムは、ウェイン・ショーターが1980年代に制作したアルバムの中で最も評価の高いアルバムです。ウェイン・ショーターは、このアルバムで、ジャズと現代音楽の要素を融合させ、神話的な世界観を表現しました。このアルバムには、彼のオリジナル曲が9曲収録されており、それぞれが異なるテーマやストーリーを持っています。特に、タイトル曲である「Atlantis」は、失われた大陸の伝説を音楽的に再現した、壮大で幻想的な曲です。このアルバムには、ウェイン・ショーターのほかに、トム・ハレル(トランペット)、ミッチェル・フォーマン(キーボード)、アルフォンソ・ジョンソン(ベース)、オマー・ハキム(ドラムズ)などが参加しています。