・ジャズピアノ練習法(ソロピアノ・アドリブ・コード編)
・ビバップ常套句1377

ジャズピアノレッスン

デイブ・ブルーベックの名盤5選 | ジャズピアノのはじめかた

1. Time Out (1959)

このアルバムは、ジャズ史上最も有名で売れたアルバムのひとつです。デイブ・ブルーベックは、4分の4拍子という通常のジャズのリズムにとらわれず、5拍子や9拍子などの変拍子を使って、新しいサウンドを創造しました。特に、ポール・デスモンドが作曲した「Take Five」は、ジャズのスタンダードとなり、世界中で愛されています。このアルバムは、デイブ・ブルーベックの冒険心と革新性を示す名盤です。

2. Jazz Impressions of Japan (1964)

このアルバムは、デイブ・ブルーベックが1964年に日本を訪れた際の印象をもとに作曲したアルバムです。日本の風景や文化、人々の暮らしを感じ取った彼は、それらを独自のジャズに昇華させました。例えば、「Fujiyama」は、富士山の雄大さと美しさを、「Koto Song」は、琴の音色とリズムを、「Tokyo Traffic」は、東京の喧騒と動きを表現しています。このアルバムは、デイブ・ブルーベックの旅の感性と、日本の音楽の影響を取り入れた創造性を示す傑作です。

3. Time Further Out (1961)

このアルバムは、Time Outの続編として制作されたアルバムです。デイブ・ブルーベックは、変拍子に加えて、テンポやダイナミクス、コントラストなどの要素を使って、さらに多彩な音楽を作り出しました。特に、「Unsquare Dance」は、7拍子のリズムに手拍子や足音を加えた、ユーモラスな曲です。このアルバムは、デイブ・ブルーベックのリズムの探求と、ジャズの可能性を広げた名盤です。

4. Jazz Impressions of Eurasia (1958)

このアルバムは、デイブ・ブルーベックが1958年に行ったヨーロッパとアジアのツアーの経験をもとに作曲したアルバムです。6曲の楽曲は、それぞれ訪れた国や地域の音楽や文化を反映しています。例えば、「Nomad」は、トルコの遊牧民の生活を、「Brandenburg Gate」は、ベルリンの歴史的な建造物を、「The Golden Horn」は、イスタンブールの美しい景色を表現しています。このアルバムは、デイブ・ブルーベックの旅の視野と、ヨーロッパやアジアの音楽の影響を取り入れた創造性を示す傑作です。

5. Time Changes (1964)

このアルバムは、デイブ・ブルーベックが変拍子や変奏法に挑戦したアルバムです。特に、タイトル曲である「Time Changes」は、10分に及ぶ大作で、様々なテーマやリズムが展開されます。この曲は、デイブ・ブルーベックが音楽の時間性について考えた結果として作曲されました。このアルバムは、デイブ・ブルーベックの音楽的な思索と、ジャズの表現力を高めた名盤です。