・ジャズピアノ練習法(ソロピアノ・アドリブ・コード編)
・ビバップ常套句1377

ジャズピアノレッスン

ポール・デズモンドの名盤5選 | ジャズピアノのはじめかた

1. Time Out (1959)

このアルバムは、デイヴ・ブルーベック・カルテットの最も有名なアルバムで、変拍子を多用した斬新なジャズを披露しました。ポール・デズモンドは、このアルバムで自ら作曲した「Take Five」を演奏し、ジャズの歴史に残る名曲を生み出しました。この曲は、5/4拍子という珍しいリズムに乗って、ポール・デズモンドの優雅で美しいサックス・プレイが際立っています。このアルバムには、他にも「Blue Rondo a la Turk」や「Three to Get Ready」などの変拍子の曲や、「Kathy’s Waltz」や「Everybody’s Jumpin’」などのスウィング感溢れる曲が収録されています。このアルバムは、ポール・デズモンドのクールで洗練されたサックス・プレイと、デイヴ・ブルーベックの創造的で冒険的なピアノ・プレイを楽しめる名盤です。

2. Two of a Mind (1962)

このアルバムは、ポール・デズモンドがジェリー・マリガン(バリトン・サックス)と共演したアルバムです。ポール・デズモンドとジェリー・マリガンは、ともにクール・ジャズの代表的なサックス奏者で、音色やフレージングが似ていました。このアルバムでは、彼らはサックス・デュオという珍しいフォーマットで、ピアノやドラムなしのリズム・セクションとともに、ジャズのスタンダード曲を演奏しました。このアルバムには、「All the Things You Are」や「Stardust」などの名曲が収録されており、それぞれが異なるテンポやアレンジで演奏されています。このアルバムは、ポール・デズモンドとジェリー・マリガンの息の合ったサックス・プレイと、ジャズの本質を捉えた素晴らしいインタープレテーションを楽しめる名盤です。

3. Bossa Antigua (1964)

このアルバムは、ポール・デズモンドがジム・ホール(ギター)と共演したアルバムで、ボサノヴァに影響を受けたジャズを演奏しました。ポール・デズモンドは、ボサノヴァの流行に乗って、自ら作曲した「Bossa Antigua」や「Samba Cantina」などの曲を演奏しました。また、ジョージ・ガーシュウィンの「The Girl from Ipanema」やコール・ポーターの「Night and Day」などのカバー曲もボサノヴァ風にアレンジしました。このアルバムは、ポール・デズモンドの軽やかでリラックスしたサックス・プレイと、ジム・ホールの繊細で洗練されたギター・プレイを楽しめる名盤です。

4. Summertime (1968)

このアルバムは、ポール・デズモンドがチェット・ベイカー(トランペット)と共演したアルバムで、クール・ジャズの二大巨匠の共演として注目されました。ポール・デズモンドとチェット・ベイカーは、音色やフレージングが似ているだけでなく、感性や人生観も共通していました。このアルバムでは、彼らは「Summertime」や「You Go to My Head」などのバラード曲を中心に、しっとりとしたジャズを演奏しました。このアルバムは、ポール・デズモンドとチェット・ベイカーの美しくも切ないサックスとトランペットのハーモニーと、ジャズの深い表現力を楽しめる名盤です。

5. Pure Desmond (1974)

このアルバムは、ポール・デズモンドがエド・バイエ(ギター)と共演したアルバムで、ポール・デズモンドの晩年の傑作として評価されています。ポール・デズモンドは、このアルバムで「Just Squeeze Me」や「I’m Old Fashioned」などのスウィング・ナンバーや、「Wave」や「Samba with Some Barbecue」などのラテン・ナンバーを演奏しました。このアルバムは、ポール・デズモンドの洗練されたサックス・プレイと、エド・バイエのエレガントなギター・プレイを楽しめる名盤です。