・ジャズピアノ練習法(ソロピアノ・アドリブ・コード編)
・ビバップ常套句1377

ジャズピアノレッスン

クインシー・ジョーンズの名盤5選 | ジャズピアノのはじめかた

クインシー・ジョーンズは、ジャズのトランペッター、アレンジャー、プロデューサー、作曲家として、多方面にわたって活躍した人物である。彼はジャズだけでなく、ポップスやR&B、映画音楽などにも手を広げ、多くの名曲や名盤を生み出した。彼の豊富な録音の中から、特におすすめの5枚を紹介する。

1. This Is How I Feel About Jazz (1957)

クインシー・ジョーンズのリーダーによるセプテットのアルバム。このアルバムは、ジョーンズがニューヨークで録音した最初の作品である。ジョーンズのトランペットは、ビバップの影響を受けつつも、独自のスタイルを確立している。アレンジもジョーンズの才能が光る。サックスはフィル・ウッズとジェリー・マリガン、ピアノはハンク・ジョーンズ、ベースはポール・チェンバース、ドラムはチャーリー・パーシップが参加している。ジャズの名手たちが繰り広げるスウィンギーなアルバムだ。

代表曲: Walkin’, Stockholm Sweetnin’, My Old Flame

2. The Birth of a Band! (1959)

クインシー・ジョーンズのリーダーによるビッグバンドのアルバム。このアルバムは、ジョーンズがヨーロッパで結成したビッグバンドのデビュー作である。ジョーンズのビッグバンドは、パワフルでタイトな演奏を聴かせている。ジョーンズのアレンジは、ビバップやブルース、ラテンなどの要素を取り入れて、多彩なサウンドを作り出している。トランペットはアート・ファーマーとクラーク・テリー、サックスはジミー・クリーヴランドとジュリアン・キャノンボール・アダレイ、ピアノはパティ・ボーンが参加している。ジャズの新しい可能性を示したアルバムだ。

代表曲: The Birth of a Band, Moanin’, I Remember Clifford

3. Quincy Jones Explores the Music of Henry Mancini (1964)

クインシー・ジョーンズのリーダーによるビッグバンドのアルバム。このアルバムでは、ジョーンズがヘンリー・マンシーニの曲を取り上げている。マンシーニは、映画音楽の作曲家として有名である。ジョーンズのアレンジは、マンシーニの曲の魅力を引き出しつつ、ジャズ的な解釈を加えている。ビッグバンドの演奏は、華やかでスタイリッシュなサウンドが楽しめる。トランペットはフレディ・ハバードとジェリー・ヘイ、サックスはジェームス・ムーディとローランド・カーク、ピアノはボビー・スコットが参加している。映画音楽とジャズの融合を見せたアルバムだ。

代表曲: Baby Elephant Walk, The Pink Panther Theme, Dreamsville

4. Walking in Space (1969)

クインシー・ジョーンズのリーダーによるビッグバンドのアルバム。このアルバムは、ジョーンズがジャズ・ロックやソウル・ジャズなどの新しいジャンルに挑戦した作品である。ジョーンズのアレンジは、エレクトリックなサウンドやファンキーなリズムを取り入れて、斬新なサウンドを作り出している。ビッグバンドの演奏は、パワフルでグルーヴィーなサウンドが楽しめる。トランペットはフレディ・ハバードとマーヴィン・スタメル、サックスはハバート・ロウズとトーマス・ショーマン、ギターはエリック・ゲイル、ベースはレイ・ブラウン、ドラムはグラディ・テイトが参加している。ジャズの革新を目指したアルバムだ。

代表曲: Walking in Space, Killer Joe, What’s Going On

5. The Dude (1981)

クインシー・ジョーンズのリーダーによるスタジオ・アルバム。このアルバムは、ジョーンズがポップスやR&Bのプロデューサーとしての才能を発揮した作品である。ジョーンズのアレンジは、洗練されたサウンドとキャッチーなメロディーを持っている。多くのゲスト・ボーカリストやミュージシャンが参加している。トランペットはジェリー・ヘイとチャック・フィンドリー、サックスはトム・スコットとアール・クルー、ギターはデヴィッド・T・ウォーカーとスティーヴ・ルカサー、ベースはルイス・ジョンソンとアブラハム・ラボリエル、ドラムはジョン・ロビンソンとハーヴィー・メイソンが参加している。ポップスとジャズの融合を見せたアルバムだ。

代表曲: Ai No Corrida, Just Once, Razzamatazz