・ジャズピアノ練習法(ソロピアノ・アドリブ・コード編)
・ビバップ常套句1377

ジャズピアノレッスン

テディ・ウィルソンの名盤5選 | ジャズピアノのはじめかた

ジャズの歴史において、ピアノの名手として知られるテディ・ウィルソンは、スウィングからビバップまで、様々なジャズのスタイルに挑戦し、数多くの名演を残しました。彼の優美なタッチと洗練されたハーモニーは、今なお多くのファンやミュージシャンに影響を与えています。そんなテディ・ウィルソンの膨大な作品の中から、代表的な名盤5枚を紹介します。

1. The Benny Goodman Trio and Quartet Sessions, Vol. 1 (1935-1938)

テディ・ウィルソンがベニー・グッドマンのトリオとカルテットに参加したアルバムです。このアルバムは、ジャズの歴史において、初めて白人と黒人のミュージシャンが共演した画期的な作品として評価されています。テディ・ウィルソンのピアノは、ベニー・グッドマンのクラリネットやライオネル・ハンプトンのヴィブラフォンと見事に調和し、スウィング感溢れる演奏を展開します。収録曲の中には、ジャズのスタンダードとなった「After You’ve Gone」や「Moonglow」などもあります。スウィング時代の名盤です。

2. Teddy Wilson and His Orchestra (1939-1940)

テディ・ウィルソンが自分のオーケストラを率いて録音したアルバムです。テディ・ウィルソンは、このアルバムで自ら作曲した曲やアレンジを中心に演奏します。彼のピアノは、オーケストラの美しいアレンジに合わせて、優雅に歌います。収録曲の中には、彼の代表曲である「Just a Mood」や「Liza」などもあります。オーケストラ・ジャズの名盤です。

3. Pres and Teddy (1956)

テディ・ウィルソンがテナー・サックスの巨匠であるレスター・ヤングと共演したアルバムです。テディ・ウィルソンとレスター・ヤングは、互いに異なる音色とスタイルを持っていましたが、このアルバムで見事に調和し、美しいハーモニーを奏でます。彼らのソロは、バラードやブルースなどの曲において、感情豊かに歌うように表現されます。収録曲の中には、ジャズのスタンダードとなった「All of Me」や「Prisoner of Love」などもあります。テナー・サックスの名盤です。

4. The Jazz Giants ’56 (1956)

テディ・ウィルソンがジャズの巨匠たちと共演したアルバムです。テディ・ウィルソンは、このアルバムでジャズのスタイルに挑戦し、自ら作曲した曲も演奏します。彼のピアノは、高速で複雑なメロディやハーモニーにも対応できるように、テクニックや音色を磨き上げています。収録曲の中には、彼の作曲した「Blues for the Count」や「You Can Depend on Me」などもあります。ジャズの巨匠たちの名盤です。

5. The Touch of Teddy Wilson (1957)

テディ・ウィルソンがトリオ編成で録音したアルバムです。テディ・ウィルソンは、このアルバムでピアノの可能性を最大限に発揮します。彼のピアノは、ベースとドラムのみの伴奏によって、より純粋に表現されます。収録曲の中には、ジャズのスタンダードとなった「I Got Rhythm」や「Embraceable You」などもあります。ピアノ・ジャズの名盤です。