・ジャズピアノ練習法(ソロピアノ・アドリブ・コード編)
・ビバップ常套句1377

ジャズピアノレッスン

チック・コリアの名盤5選 | ジャズピアノのはじめかた

チック・コリアは、ジャズ界において革新的な存在として知られています。彼の音楽は、技術的な熟練度と創造的な発想で世界中のリスナーを魅了し続けています。ここでは、彼の輝かしいキャリアの中から特に印象深い5つのアルバムをピックアップし、それぞれの背景と影響について掘り下げていきます。

1. Return to Forever (1972年)

アルバムの背景

『Return to Forever』は、チック・コリアが初めて自身のグループ、リターン・トゥ・フォーエヴァーを結成しリリースしたアルバムです。このアルバムは、ジャズ・フュージョンの黎明期において重要な作品とされ、ジャズとロック、ラテン音楽の融合が試みられています。

アルバムのハイライト

タイトルトラック「Return to Forever」は、メロディアスでありながらも複雑なリズムが特徴です。アルバム全体を通して、チック・コリアの鮮烈なキーボード演奏と、スタンリー・クラークの卓越したベースプレイが聴きどころとなっています。
『Return to Forever』をYouTubeで探す

2. Light as a Feather (1973年)

アルバムの背景

『Light as a Feather』は、リターン・トゥ・フォーエヴァーのセカンドアルバムとしてリリースされました。このアルバムでは、より洗練されたサウンドとリリカルなアプローチが特徴です。特に「スペイン」はジャズ・スタンダードとして広く認識されるようになりました。

アルバムのハイライト

「スペイン」は、ヨアキン・ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」にインスパイアされた楽曲で、ジャズとクラシックの融合が見事に表現されています。フルート奏者のフローラ・プリムのボーカルも印象的です。
『Light as a Feather』をYouTubeで探す

3. My Spanish Heart (1976年)

アルバムの背景

『My Spanish Heart』は、チック・コリアがスペイン音楽とジャズを融合させたアルバムです。この作品では、彼のルーツであるスペイン文化への深い敬愛が表現されています。

アルバムのハイライト

「アルハンブラの思い出」は、スペインの民謡を取り入れた楽曲で、情熱的かつ詩的な演奏が聴けます。アルバム全体を通して、伝統的なフラメンコのリズムとモダンなジャズのハーモニーが見事に融合しています。
『My Spanish Heart』をYouTubeで探す

4. Now He Sings, Now He Sobs (1968年)

アルバムの背景

『Now He Sings, Now He Sobs』は、チック・コリアの初期のトリオ作品であり、ジャズピアノの傑作とされています。このアルバムでは、彼の革新的なピアノ奏法と即興演奏の才能が光っています。

アルバムのハイライト

「Matrix」は、複雑なリズムと即興演奏が特徴的なトラックです。コリアのピアノ、ロイ・ヘインズのドラム、ミロスラフ・ヴィトウスのベースが織り成すトリオの化学反応は、ジャズの新たな地平を切り開きました。
『Now He Sings, Now He Sobs』をYouTubeで探す

5. The Leprechaun (1976年)

アルバムの背景

『The Leprechaun』は、チック・コリアがジャズ、クラシック、ポップスの要素を組み合わせた実験的なアルバムです。この作品は、彼の多様な音楽的才能と幅広いスタイルの探求を示しています。

アルバムのハイライト

「インプの踊り」は、エネルギッシュでキャッチーなメロディが特徴のトラックです。アルバム全体を通して、コリアの創造性が存分に発揮されており、聴く者を魅了します。
『The Leprechaun』をYouTubeで探す

この5つのアルバムは、チック・コリアがジャズ界に残した重要な足跡の一部です。彼の音楽は、今後も多くのジャズファンに愛され続けるでしょう。