ジャズピアノ講座 ブロックコード
いきなりですが、
C6とBdim7を交互に弾きながらあがってみてください。
C6-Bdim7-C6-Bdim7-C6-Bdim7-C6-Bdim7-C6
ドレミファソソ#ラシド
という具合です。
滑らかにスケールが出来ましたね。
Cメジャービバップスケールと言います。
これをドロップ2しましょう。
ドロップ２というのは
上から２番目の音を１オクターブ下げること。片手では弾けないので両手で弾きます。
ブロックコードでメロディを取るときは、右手３声、左手１声が基本です。
コードトーン以外の音が隣のコードトーンに進んでいるときは、このテクニックが使えます。
メロディをハーモナイズする
例えばソミレドというメロディ
ソミドはコードトーンです。
レはコードトーンではありません。
Bdim7のコードトーンです、そして隣のドに解決しています。
こんな感じでCコードの時に経過的にBdim7を挟むことができます。
Bdim7はG7(b9)とルート以外違いがないんでしたね。
詳しくはディミニッシュのページで復習しましょう。
C6-Bdim7-C6-Bdim7-C6
はI-V-I-V-Iという進行になっているということですね。
Vを挟みまくっています。
コードを微調整する。
C6(I)としてコードが作られるのはメロディーがドミソラ(1356)の時ですが、
3,5がトップの時のコードを微調整します。
3がトップの時
5713をドロップ2しましょう。ラがシになります。C6ではなくCM7になります。
5がトップの時
7935をドロップ2しましょう。ラがシになり、ドはレになります。C6ではなくCM7(9)になります。
これでもう一回スケールを作ってみます。
ワンポイントレッスン よくやるパターン、メロディー
1235
5321
345
543
321
メロディがレ(2)とファ(4)の時にディミニッシュを使っていますね。
There will never be another you
の最初の２小節
67123543
I6でハーモナイズ出来ないのは7,2,4です。
7の次は隣の1，
2の次は隣の3
4の次は隣の3
完璧にバッシングディミニッシュが使えます。
楽譜
９小節目
5321
IVの時も同様に使えます。
ハーモナイズ出来ないのは2、
その次に隣の1に行っているのでバッシングディミニッシュが使えます。
楽譜
その次の小節のDb7のコードの作り方は前半のbVII7参照。
#4がメロディーの時
#4-5
#4-4の時はCdim7が使われます。
3-4-#4-5
5-#4-4-3
楽譜
7thと9thはコードトーンとしても使える。
扱っても、ディミニッシュとして扱ってもokです。
楽譜
マイナーセブン
Dm7でも同様に、
C#dimを挟んでみましょう。
Dm7-C#dim-Dm7-C#dim-Dm7-C#dim-Dm7-C#dim-Dm7
レミファソラシbドド#レ
となりました。
Dマイナービバップスケールと言います。
ドロップ２でも使います。
ワンポイントボイシングを微調整
Dm7にテンションが入っていませんので
メロディが5,7の時のボイシングを微修正します。
ルート(レ)を全音上げてミ(9th)にしましょう。
トップが５の時
7935をドロップ2しましょう。
トップが７の時
9357をドロップ2しましょう。
メロディーが1,3の時はそのままでOKです。
これでもう一回スケールを作ります。
こんな感じ。
コードトーン以外の音が隣のコードトーンに解決するときはこのテクニックを使います。
1235
5321
345
543
321
9thがメロディーの時はディミニッシュではなく、テンションとして扱うことも出来ます。
コンピング例
CM7-CM7-Dm7-G7
で何小節か弾いてみます。
in-a-sentimental-mood
there-will-never-be-another-you
on-the-sunny-side-of-the-street
on-green-dolphin-street
polkadots-and-moonbeams
マイナーシックス
m6はマイナーキーのトニックや、サブドミナントマイナーで使われるコードです。
Cm6とBdim7を交互に
Cm6とG7(b9)(=Bdim7)を交互に組み合わせましょう。
またスケールが作れましたね。
マイナーセブンスフラットファイブ
Am7b5とE7(b9)を交互に組み合わせましょう。
Cm6とAm7b5は同じ
二つのコードの構成音は全く同じ
それに対する二つのV7(b9)から作られるdim7も
構成音が同じになります。
同じなんだね！
ここからさらに応用していきましょう。
Cメロディックマイナー=Aロクリアン♮2=Bオルタードスケール=Fリディアンセブンススケールということは？
オルタードスケールでブロックコードを作りたいときは
m6もしくはm7b5のブロックコードを使用しましょう。
理論中級編で学習したように、
メロディックマイナー系のスケールの場合は、コードタイプにとらわれずに、全部同じボイシングが使用できたんでした。
Cメロディックマイナースケールからは
Cm6 Am7b5 B7(alt) F7(lyd7)等が作られますね。
Cメロディックマイナースケールから作られるコードでは
全て同じボイシングを使用しましょう。
BオルタードはCm6
出来る範囲で構わないよ
参考書籍
マーク・レヴィン ジャズ・ピアニストのための ドロップ2 ボイシング・テクニック CD付
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