【記事一覧】ジャズピアノ中級理論編【まとめ】
⇒1.チャーチモード
⇒2.チャーチモード続き
⇒3.ダイアトニックコードで使えるスケール
⇒4.セカンダリードミナントで使用できるスケール
⇒5.ナチュラルマイナーの場合はエロイドフリミ
モーダルインターチェンジ(ジャズピアノ中級理論編8)
同じ主音をもつスケールからコードを借用することを、モーダルインターチェンジと呼びます。
例えば
CメジャーキーのIVm7・・Cエオリアンモードからのモーダルインターチェンジ
CメジャーキーのbIIM7・・Cフリジアンモードからのモーダルインターチェンジ
というように、Cから始まるスケールから作られるコードを、Cメジャーキー上で使用するのが
モーダルインターチェンジです。
だからロクリアンは借用元からは除外されることが多いよ。
曲の中で分析できないコードが出てきたときに、これはそうかな?と
試してみるのがいいんじゃないかな。
各モードから作られるコード
リディアンモード
II7、#IVm7b5がよく使用されます。
IM7(#11)はリディアンからのモーダルインターチェンジと解釈できます。
エンディングなどで使用すると綺麗です。
キリがなくなっちゃうからね。
他の場合ではあまりないんだね。
テンションを考えなければイオニアンでいいもんね。
ミクソリディアンモード
I7.♭VIIM7がよく使用されます。
楽譜
ドリアンモード
IV7.VIm7b5.♭VIIM7がよく使用されます。
画像
Im7をドリアンモードからの借用とし、ドリアンスケールを使用する事も出来ます。
ブルース的解釈です。
ドリアンモードにもミクソリディアンモードにもbVIIM7が登場しましたが、
前後の流れ、曲の元々のキーがメジャーキーかマイナーキーかによって
使い分けてください。
エオリアンモード
Vm7以外は全部エオリアンモードからの借用とする場合が多いです。
画像
フリジアンモード
bIIM7のみ使用します。
ロクリアンモード
完全5度を持たないモードはモーダルインターチェンジの借用元には基本なりえません。
チャーチモードのモーダルインターチェンジ一覧
メジャーキーの場合は表のすべてのモーダルインターチェンジを使用することが出来ます。
マイナーキーの場合はマイナー系モードのモーダルインターチェンジのみ基本使用します。
他の機能と重複するコード
ミクソリディアンモードのI7・・セカンダリードミナントV7 of IVと同じコード
リディアンモードのII7・・セカンダリードミナントV7 of Vと同じコード
リディアンモードの#IVm7b5・・IIImキーのセカンダリードミナントに対するRelated IIと同じコード
エオリアンモードのbVII7・・sub V7 of VIと同じコード
これらはどちらで解釈しても構いません。
次のコードを見ると、それがモーダルインターチェンジなのかそうじゃないのかが分かるかもね。
例えば、
#IVm7b5はリディアンモードのII7もしくはセカンダリードミナントV7 of Vと同じコードです。
キーCの場合F#m7b5ですがB7に進んだ場合Related IIかモーダルインターチェンジか区別出来ない。
進まなかった場合はモーダルインターチェンジと考えてもよいでしょう。
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